NGOインターン・プログラムを終えて

みなさん、こんにちは。私は昨年6月より、外務省主催NGOインターン・プログラムの下でISAPHマラウイ事務所にて業務に従事しておりましたが、3月のプログラム終了に合わせ、この度日本に一時帰国いたしました。そこでこの場をお借りして、10か月間のインターンシップについてご報告いたします。

NGOインターン・プログラムは、NGOへの就職を希望する若手人材の育成と、NGOによる国際協力を拡充することを目指し、インターンの育成にかかる経費の一部を外務省が支給するというもので、インターン期間中には所属団体の海外事業地での業務も行うこととされています。私の場合には、まず6月から8月上旬まで福岡県の聖マリア病院で国内研修を受けました。この研修は、病院経営と財務管理をテーマとしたもので、アジアやアフリカなど9か国からJICAの研修生が参加していました。各分野の専門知識や経験を持った講師から受ける講義や実地見学はもちろんのこと、文化や習慣が異なる研修生たちと寝食を共にしながら生活することができ、大変興味深く学びの多い2か月間を過ごすことができました。

その後8月半ばからはISAPHマラウイ事務所に移り、サブプロジェクトマネジャーの補佐として、フィールドでの活動とプロジェクトの運営管理全般について学びました。プロジェクトを運営するためには、お金やモノの管理、そして人の管理が欠かせません。現在プロジェクトでは6名のマラウイ人スタッフを雇用していますので、彼らを雇用する上での諸々の手続きや、事務所を運営するための管理業務、関係者との連絡調整など、様々な業務が必要になります。それらの全体像を理解するまでには少し時間がかかりましたが、現地事務所の職員や日本の事務局の方々からその都度アドバイスを受け、様々な業務を経験することができました。こうして充実したインターンシップを経験させていただき、関係者の皆様には心から感謝しております。

今後は3月に東京にてインターン・プログラムの成果報告会に出席し、その後再びマラウイに戻り、今度はプロジェクト調整員としてプロジェクトに関らせていただく予定です。来年度は3ヵ年計画の子どもの栄養改善プロジェクトの最終年にあたります。これまで実施してきた活動をより強化し、プロジェクト終了後にも地域で根付くものとなるよう、現地職員やボランティアなど皆で力を合わせ頑張りたいと思います。また、現地の様子やプロジェクトの活動についても、多くの方々に発信していければと思っています。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

ISAPH Malawi 片岡 えりか

聖マリア病院での研修

研修を受ける母親グループリーダーと現地職員

ボランティアとともに子どもの身体計測を実施