JICA草の根技術協力活動事業の専門家派遣活動 その1

水の専門家派遣

昨年12月24日にJICAの草の根技術協力事業である「生き生き健康村づくりプロジェクト」の契約が結ばれ、今年1月より本格的な活動が始まりました。当プロジェクトでは衛生面の向上のため井戸整備を活動の一つとして行い、その支援として、水質調査の専門家である財団法人九州産業衛生協会の甲斐田照明氏(技術士:環境部門)に協力をお願いしました。期間は1月21日(水)から2月6日(金)の16日間でラオスのカムアン県セバンファイ郡において以下の調査活動をしていただきました。

1. 井戸水の大腸菌測定及び新検査方法の指導

2. 新規井戸水ボーリング予定地区視察

3. ラオスカムアン県保健局水道課における飲料水適性検査方法の確認

4. 緩速ろ過装置の試作

1の井戸水の大腸菌検査については日本の新基準に基づきこれまで行ってきた試験紙による大腸菌群の測定から、大腸菌を測定するECブルーを使っての測定方法に変更し、井戸水の大腸菌検査を行い、その報告を地域住民に行いました。また、今回の新測定法については、現地で実施できるよう、九州産業衛生協会環境科学センターより検査キットをご寄付いただき、ISAPH職員に指導いただきました。

次に、2の新規井戸水ボーリング予定地区を視察しました。井戸の周りに家畜が近寄るとその糞尿によって細菌汚染がおき、さらに雨期になると、泥水が井戸にしみ込みやすくなり井戸水大腸菌に汚染される可能性が高くなります。それらの状況を確認するためです。

3の飲料水適性検査方法の確認では、県保健局水道課を訪問し、分析方法を確認しました。その結果、カムアン県で実施可能な水質検査は12項目あり、その中で井戸を掘削する際に実施すべき水質検査は、基本的に健康に関連する項目です。ヒ素、マンガン、フッ素、大腸菌、硝酸、亜硝酸がこれに当たりますが、硝酸、亜硝酸については、可能性が低いと判断しています。

4の緩速ろ過装置については、事務所前にバケツをホースと砂を用いて1日300リットルの緩速(生物)ろ過装置を製作しました。泥水が2回の前ろ過と本ろ過で、最終的には透視度50㎝以上の精製水になりました。

水質調査中の甲斐田氏

ISAPH LAOS